タイトルの通りですが、料理撮影の現場と写真を紹介したいと思います。
プロカメラマンの撮影は、料金やかかる時間などがわかりにくい、という意見が一部にはあるようです。
そこで、
・普段どのように撮影しているのか、
・どういう所に時間やお金がかかるのか、
・撮影および撮影までの流れはどんな感じなのか、
など現場の空気とその仕上がりが少しでもご紹介できればと思いました。
プロカメラマンにわざわざ撮影を依頼されるのは、お客様によって事情や状況がかなり異なると思います。
ですのでその事情ごとにカスタマイズした撮影を、可能な限り提案させていただいております。
プロカメラマンが撮影するからには、お客様ごとのそれぞれの事情に寄り添い、時間や料金を個別にお見積もりをすることがお客様のためだと信じています。
ただその副作用として、全く知らない方にパッと見の料金がわかりにくいと思われることもあるかもしれません。
私の場合単純な時間計算なので、わかりやすい料金形態にしているつもりですが、それでも初めて依頼しようとされるお客様にとって、自分たちの撮影がどれぐらい料金がかかるだろうと疑問に持たれるかもしれません。
そうはいっても、お客様ごとの事情があることを考えると、料金形態を、全く撮影を知らない人にでもわかりやすい単純なものにすることは、必ずしも親切とイコールではないと思っています。
それであれば、わかりにくいかもしれない撮影というものを、どのように行なっているのかの説明をすることによって、少しでもわかっていただけるよう情報開示するのが最も親切なのではないかと思い至り、記事にさせていただきました。
今回紹介させて頂くのは、エンバシー カフェ＆ダイニング（Embassy Cafe & Dining）様です。
主な撮影内容は以下の通りです。
・ポスター用のハンバーガーの撮影。
・主にweb用にビュッフェの撮影（OPEN時間直前に）。
ハンバーガーの写真は、黒背景で光を回さない感じでの撮影という、作風についてのご要望が事前にあったので、まず最初はそれをどのように満たしていくのか、を考えて機材の準備や料金のお見積もりを行います。
通常、撮影には公共交通機関を使ってお伺いしています。
デフォルトでは車を使わないスタンスの方が、クオリティと料金のバランスを考えると、多くの人にとってバランスが安い方に良くなるという判断のもとに決めています。
しかし、
・背景を使用するとき、
・大判ストロボを3灯以上使用するとき、
・ノートPCでの写真の確認が必要と判断したとき、
は、車を使ってお伺いします。
今回は撮影内容をお聞きした上で、上記必要性があると判断し、料金は上がりますが、車でのお見積もりをさせて頂きました。
次にセッティングです。
現場で組んだのは、背景に90センチ×180センチの黒デコラ板（メラミン板）でアールを作り、その上にマット調の布を敷きました。
更にハンバーガーは黒に近いお皿に乗せています。
ライティングは、プロフォトD1（1000ws）とB2（250ws）を合わせて 3台 3灯使用しました。
小さめのソフトボックスで 1灯、グリッドで 2灯使用です。
この 2カットのハンバーガーの撮影で 2時間ぐらいかけたと思います。
web用の写真（特にグルメサイトなど）だと単品料理は 1カット 10分以下で撮影することも多いですが、ポスターになると大きくなった時のことをかなり意識します。
ですので撮影した写真をその場でノートパソコンに表示し、それを見てここをこうしたらもっと良くなる的な試行錯誤を、全員が納得するまで、時間をかけて行います。
調整するのは主に、料理の状態（肉やバンズの形など）と写真のイメージ（ライティング、背景やコーディネート、文字を入れる箇所を意識した構図など）です。
そしてその後、OPEN直前になりビュッフェの準備ができたので、お客様が入店される前に撮影しました。
お気付きかもしれませんが、時間的には相当タイトでした。
かかった時間はトータルで 3時間程度です。
という感じで撮影を行なっております。
ちなみに前回の撮影後、お料理をご馳走になりました。
撮影した品を後からいただいたのではなく、わざわざ新しく作っていただきました。
心配りに大変感謝するとともに、とても美味しく、上品な味でした。
ごちそうさまでした。
是非とも一度、足を運んでみられることをオススメします。
第 2弾、第 3弾とご紹介できればと思っております。
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料理撮影承ります。
店舗でスタジオ並みのストロボセッティングを組み、料理の色艶を引き出します。
年間200件ぐらいのペースで料理を撮影しております。
お気軽にお問い合わせ下さい。
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